修学旅行

24〜27まで修学旅行〜〜♪
でも、お兄ちゃんは関係ないのよね(遠い目)
行きの飛行機の中、主人公はお兄ちゃんのことで頭いっぱいです。
「(お兄ちゃん・・・結局今までちゃんと説明できなかったな・・・・。お兄ちゃんはそうは見せないようにしてるけど、やっぱり態度がおかしい。いつもなら『どうしたの?』とか『何があったの?』って聞けるのに、今回はそうできない雰囲気が漂ってる。・・・お兄ちゃんがこんなふうになるの、初めてかもしれない。いつもは私がわがまま言って、お兄ちゃんがそれをなだめるってパターンなんだよね。それが逆にお兄ちゃんの方がおかしくなっちゃったら、どうしたらいいのかわかんないな・・・・。)」
悩みまくる主人公。
「・・・っでぇーい!私まで悩んでどうすんのよ、頑張れヒトミ!」
気合を入れる主人公w・・・が、百合香にびびられ、そして知らないうちにお菓子を空けてる事実にびっくりする主人公なのであったw


〜宿泊先〜


「(もうこんな時間か・・・・。今頃、お兄ちゃん、何してるんだろう。)」
お兄ちゃんのことばっかり考えてるよ!!!w
梨恵ちゃん達がお土産買いに行こうと誘ってくれました♪♪


〜土産屋〜


「(何かステキなのあるかな・・・あ・・・このネクタイピンいいかも・・・・。シルバーの土台に、粉雪のような模様がちりばめられている。修学旅行のお土産って感じじゃないけど、これにしようかな。滅多に使わないかもしれないけど、すごくお兄ちゃんに似合う気がする。)」
ってなことで、決定〜〜♪♪


〜宿泊先〜


お兄ちゃんから電話!!!
「もしもし」
「あ、ヒトミ?今大丈夫か?」
「うん、どしたの?」
「いや・・・スノボでケガでもしてないかと思って心配でさ」
「また〜、大丈夫だって、何かあったらちゃんと家に連絡行くんだからさ」
「それはそうだけど・・・」
主人公の声が聞きたかったんだよね(ノ∀\)
「(お兄ちゃん・・こういうところはいつもと変わらない・・・・ああ、なんだか早く会いたくなってきたかも。)」
赤くなる主人公w
「うん、あ、そういえばさっきお兄ちゃんにお土産買ったんだよ」
「へぇ、そっか、ありがとな」
「どんな物かはお楽しみにね」
「ヒトミのプレゼントだったらどんな物でも兄ちゃん嬉しいぞ!」
「うん」
「・・・ところで、それ・・誰か他のヤツにも買ってくるのか?」
「・・・・え?」
「・・・あ、な、なんでもない!変なこと聞いちゃってゴメンな!」
「あ、その事なんだけど・・・・」
「と、とにかく、無事に帰ってくるんだぞ?じゃあ、またな!」
「(あ・・・・切れちゃったよ。しょうがない、ちゃんとした説明はお土産渡すときにでもしよう。早く誤解をとかなくちゃ・・・・。)」
そして修学旅行も終わり・・・我が家に帰ってきた主人公!!!
「(はぁ〜〜、やっと家にたどりついた〜。)た、ただいま〜〜・・・・」
「おかえり!疲れただろ?夕食まで時間あるし、今日はゆっくり休んでろよ」
「あ、ありがと・・・・これ、お土産!なんかね、すごく素敵なの、見つけたから」
「・・・・・そうか。ありがとな、ヒトミ」
「(あれ・・・・いつもならすぐに包みを開けるのに、今日のお兄ちゃんは、お土産をじっと見つめたまま動かない。あ・・・・もしかして『他のヤツにも・・・・』って電話で言ってた言葉・・・・。自分以外の男の人にも同じもの買ったんじゃないかって思ってるのかな・・・・?)」
うんうん!
「お兄ちゃん!あのね・・・・」
「?」
「ゴメン!あの話嘘なんだ!」
「・・・え・・・?」
「好きな人ができたとか、全然ないの!軽い冗談のつもりだったんだけど、お兄ちゃん見てたらなかなか言い出せなくて・・・。」
「ほ、本当・・・なのか?お兄ちゃんに気を遣ってるだけだったら、そんな事気にする必要ないんだぞ・・・?」
「ホントのホントに嘘だったんだ・・ごめんなさい!」
「そ、そうか・・・・・よかった・・・本当に・・・・」
めっちゃ顔が嬉しそうですお兄ちゃん!!!w
「・・・・って、ゴメン!俺、ヒトミの応援しなきゃいけないのに・・・喜んだりして・・・・」
「ううん。お兄ちゃんには色々と心配かけちゃったから・・・あのね、私、まだまだ彼氏は早いみたい」
「・・・・・・・?」
「そんなに早く、お兄ちゃん離れしなくてもいいかなって思って・・・まだ、ここにいたいんだ」
「・・・・・・」
「あ・・・ほら、お兄ちゃん。お土産開けてみてよ。ホントに今回は奮発したんだから〜」
「あ、ああ・・・」
ガサガサッガサガサッ
「タイピン?」
「うん。すごく綺麗だなって思って。舞い散る雪をお兄ちゃんにも見せてあげたくて・・・・これだと、偽物の雪だけど、ね」
「いや・・・そんなことないよ。本物と同じくらい綺麗だと思う。でも・・・参ったな」
「え?」
「せっかくのタイピンなのに、勿体無くて使えない・・・。けどやっぱり、ちゃんと使った方が、ヒトミは嬉しいよな!?どうしたもんか・・・・」
「(よかった。いつも通りのお兄ちゃんだ。こんなあたりまえの空気がすごく嬉しいなんて、もう二度とこんな思いはしたくない。もちろん、お兄ちゃんにもあんな表情をさせたくない。でも・・・いいのかな?お兄ちゃんと一緒にいるのが一番なんて。・・・いいんだよね・・・きっと)」
とっととくっついてしまえ(´∀`)