お兄ちゃんイベント

2日!
「(はぁ・・・・お正月ってテレビもあんまりいいのないし、家でゴロゴロしててもつまんないな。)」
「ヒトミ、兄ちゃんちょっとポストに用があるんだが、よかったら一緒に散歩しないか?」
「え、うん!行く行くっ」


〜お散歩〜


「ポストって、年賀状出しに行くの?」
ああ、しっかし、年賀状とか見ると1年の始まりって感じするよな〜」
「そうだね〜」
「ヒトミは今年1年の抱負は何かあるのか?」
「うーん・・・なんだろうね。とりあえずダイエットになるのかな・・・」
「よかった、絶対に彼氏を作る、なんて言われたらどうしようかと思ったよ」
「ああ・・・なるほど(うーん、お兄ちゃん、もし私が嘘でも『今好きな人がいる』なんて言ったらどうなるんだろう?きっと、すごく動揺するんだろう・・・・。ちょっといじわるしてみようかな・・・・・・。)」
イタズラ心が芽生える主人公。
「あ・・・・でもね」
「・・・・・・?」
「ホントは、好きな人がいるから告白しちゃおうかどうか悩んでるんdな」
「・・・!?そ、そうなのか??」
「うん・・・私だってもう彼氏がいたって不思議じゃない年でしょ?」
「そ・・・それは・・・お、お兄ちゃんの知ってるやつなのか・・・?」
「うーん・・・内緒」
BGMが止まる(笑
「・・・・・・・」
「でも、うまくいくように、お兄ちゃんも協力してくれるよね?(お兄ちゃん『そんなの認めない!』とか言いそうだな・・・ふふ。そう言われたら『嘘だよ』って言ってあげようっと)」
「・・・・・・そうだな・・・当然だろ」
悲しげなBGMが流れ出すw
「・・・・え?」
「お前に本気で好きなヤツが出来たんなら、兄ちゃんはそれを応援してやるに決まってるだろ?」
「・・・・・・・・・」
「あ、けど、そいつと付き合う事になったら、ちゃんと兄ちゃんに紹介するんだぞ?この先、兄ちゃんのかわりにヒトミを守れるかどうか・・・見定めないといけないからな」
「(・・・なんで?今まではあんなに反対して、冗談みたいに『兄ちゃんは認めないぞ!』とか言ってたクセに。旅行のお風呂のときだって、結婚だなんてありもしないようなことで大騒ぎして・・・・・・それなのに、なんでこんなにあっさりとそんなこと言えちゃうの?)」
ショックを受ける主人公
「お兄ちゃん・・・え、えっと、今のは・・・」
「あ、そうだ、お兄ちゃん、ちょっと買い物があったの忘れてた。悪いけど先帰っててくれるか?」
「あ・・・・・・」
立ち去るお兄ちゃん
「(なんだかあっという間にいなくなっちゃった・・・・。お兄ちゃん・・・どうしたんだろ?あんな事言うなんて絶対おかしい・・・。結局『嘘』って言うタイミングを逃したままだけど・・・なんだかいつ言っていいのかわかんないや。・・・・・しょうがない、家でお兄ちゃん帰ってくるの待とう・・・。)」


〜家〜


「(・・・・・・お兄ちゃん・・・帰ってこないな・・・・・・。時間はそうでもないけど、この時期は日が落ちるのが早いから外はもう暗い。・・・どこに行っちゃったんだろう・・・・。あ、雨だ・・・。結構降ってきたな・・・・。でも、お兄ちゃん傘なんて持って行ってなかったよね・・・・。ちょっと探してみようかな・・・・?でも、雨が降って急いで帰ってくるかもしれない。入れ違いになったらイヤだな・・・。)」
選択肢
・「探しに行こう」
・「家で待ってよう」

探しに行く(`・ω・´)ノ
「(やっぱり探しに行こうかな。傘は2つ持って・・・と。)」


〜外〜


「(・・・・あ、いた!お兄ちゃんだ!)お兄・・・・・」
様子がおかしいことに気付く主人公。
ここで雨の中ずぶ濡れになってるお兄ちゃんのCG!
「(雨の中、ずぶ濡れになったまま、微動だにせずに空を見上げている。雨を避ける場所なんていくらでもあるのに・・・・・・。むしろ、雨で自分の体が濡れていく方が心地いいような、そんな風にも見える。苦しそうに歪んだ顔、それからぎゅっと握り締められた拳。風邪を引くかもしれないし、早く声をかけなくちゃと思うんだけど・・・・・。それは、とても声をかけられる雰囲気じゃなくて。でも、やっぱりこのまま放っておけないよね。ちょっとずつ近づいてるけど、雨音のせいで、お兄ちゃんはまだ、私が近づいていることに気付いていない。傘を渡そうとしたその時・・・。)」
「・・・・何・・・考えてんだよ。俺は・・・・・っ。あいつの幸せが一番大事だなんて言っておきながら・・・結局・・・・俺には・・・・出来ないのかもしれない・・・・いつまでも、こうやっている事が・・・・・・。」
ばしゃんっ
「・・・ヒトミ・・・!?」
「ご、ごめん・・・・あの・・・・傘、持って探してたんだ・・・(傘を開いてお兄ちゃんの上にかざすと、冷たい手が、傘ごと私の手を掴んだ。)」
おおぉ(*´Д`*)
「・・お兄ちゃん?」
「・・・・・・」
「(沈黙がおりて、まるで時間が止まったような空間の中で、ただ雨音だけが響いてる。やがてお兄ちゃんは、ふっと私から視線を逸らして、呟いた。)」
「・・・風邪引いたら、どうするんだよ」
「だ、だって・・・お兄ちゃんのほうが、びしょ濡れじゃない」
「いいんだよ、兄ちゃんは・・・・」
「(そう言って、握り締めた手を離してくれる・・・・)」
「さ、帰ろうか・・・・傘、ありがとな」
「う、うん・・・・」


〜家〜


「(・・・どうしよう、あれは嘘だったって、なかなか言えない。あの話が原因でお兄ちゃんがこんな風になってるなら、早く言わないといけないんだけど・・・・。)お兄ちゃん・・・」
「・・・もう、今日は休もうか。風邪引いたらヒトミに迷惑かけちゃうし」
「あ・・・うん。おやすみ(お兄ちゃん・・・いつ話そう。なんか、どんどん言いにくくなってる・・・。ちょっと時間たつまで待とう・・・・)」