14日

卒業式も終わり、家へ真っ直ぐ帰る主人公。
「ただいま〜」
「お帰り」
「うわ〜、いい香り!」
テーブルの上にはびっくりするくらいのご馳走が並んでいるみたいですよ奥さん!!!w
「なんかすごいね!」
「今日はホワイトデーと、それからヒトミのダイエット成功記念も兼ねてるからさ。兄ちゃんが腕によりをかけたんだぞ。とりあえず、手、洗って来いよ。一緒に食べよう、な?」
「うん」
「実はさ、昨日、先生にあるものを預かってきたんだ」
「ある物?」
「ああ、これ」

『卒業証書・長く辛いダイエット期間をみごと乗り越えたことを称します。また予定されていた体重を見事にクリアされましたので、ここにダイエット卒業を認めます。若月龍太郎講師』
「講師って・・・」
「先生も変な所凝り性だよな。でも、ホントにおめでとう、ヒトミ。俺はさ、お前が痩せたことより、最後まで頑張ったってことが、一番嬉しいよ。今日はお祝いだから、遠慮なくドシドシ食っていいぞ!」
「・・・ありがと・・・」
「あと、これはお兄ちゃんから」
「・・・・・?(これ・・・ペリドットのピアス?)」
ペリドットはお前の誕生石だろ?それでどうかな、と思ってさ」
「キレイ・・・ありがと・・・。でも・・・私まだピアス開けてないよ・・・?」
「わかってるよ、だから、それはお前がもっと成長してからつければいい。そして、俺はお前がそのピアスが似合うようになるまで、見守っていこうと思ってるんだ。それが何年先でも、何十年先でも・・・。兄ちゃんはお前と一緒にいるつもりなんだよ」
「お兄ちゃん・・・」
「なぁ・・・ヒトミ」
「(私のすぐ横で覆いかぶさるように見下ろされ、思わず私も立ち上がる。)」
「覚えてるか?夏の線香花火で勝負したこと」
「もちろんだよ」
「あの時のお兄ちゃんが勝って、『ダイエットに負けないように』って言ったよな?」
「う、うん・・・・」
「あの時、本当は別の事を考えていたんだ」
「何?」
「俺がヒトミと望むのは・・・。俺とずっと一緒にいてほしいって事。他の誰のものにもならずに・・・このまま俺だけの妹であってほしいって、そう思ったんだ」
「お兄ちゃん・・・」
「俺。本当はお前の幸せを一番に考えてるつもりなのに・・・やっぱり無理なんだ。お前が他のヤツといるのを祝福なんてできない。ヒトミは・・・こんな兄ちゃんじゃ・・・嫌・・・か?」
選択肢!!
・「・・・嫌じゃないよ」
・「いつものお兄ちゃんがいい」

っしゃああ!上!上!!!w